血糖値が高くなる原因とは何ぞや?
血糖値が上がる原因にはいろいろな要素が複雑に絡み合っているわけです。
例えば↓↓
運動不足や食べすぎ・飲みすぎ
運動不足になると消費エネルギーが減るので、とりわけ過食をしていなくても余分なエネルギーが蓄積してしまいます。
食べ過ぎや糖分を摂りすぎると言うまでもなく余分なエネルギーを持て余してしまうことになりますし、血糖値を下げるために沢山のインスリンが必要になるので膵臓にも負担をかけてしまいます。
運動すると筋肉がブドウ糖を必要としますので糖代謝が促進されますが、吸収されるブドウ糖にも限界があります。
インスリンによってブドウ糖は細胞に吸収されていきますが、それが追いつかなくなくなって余分な糖があふれてくれると尿に糖が混ざっていよいよ糖尿病へ危険性が高まってくるわけです。
タバコ
タバコは一酸化炭素をたくさん含んでおり、一酸化炭素は酸素の200倍ヘモグロビンと結びついてしまいます。
これの何がいけないのかというと、ヘモグロビンは酸素を体に巡らせる役目をしていますが、タバコを吸うと一酸化炭素ばかりが体をめぐることになるので脳が酸素不足(酸欠)と信号をだしてしまいます。
そうすると心臓はその信号を受けて赤血球をたくさん生成しますが、このとき血液中の成分バランスが崩れてしまい所謂ドロドロ血液になるわけです。
さらにタバコに含まれるタールやニコチンは血管を収縮させたり血液をベタつかせてしまいますので、ただでさえ流れにくい血液がさらに詰まってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
これが高血圧に結びつき、糖尿病と重なると壊疽や総脈硬化、心筋梗塞などの合併症の引き起こす可能性が大幅にアップしてしまいます。
ストレス
人間はストレスを受けるとコルチゾールというホルモンを分泌してしまいます。
コルチゾールはインスリン抵抗性(要するにインスンの働きを邪魔するホルモン)を持っています。
人間は元々、血糖値を上げやすい動物なので血糖値を上げるホルモンは何種類も存在しますが、血糖値を下げるホルモンはインスリンの1種類しか存在しません。
人間は進化の過程で血糖値を下げるより上げることを重要と判断し進化したからです。
ですので脳が飢餓状態だという信号出せば当然、血糖値を上げようとしてきます。
この飢餓状態だと信号を促進してしまうのがコルチゾールです。
その結果、血液中のブドウ糖を増加させてしまうので血糖値をが上がってしまうわけです。
ストレスが溜まっているかどうかは自分ではなかなか判断が難しいので、気付かずにどんどん溜めている可能性もあります。
趣味でも休息でも良いのでご自身にとって効果的なストレス発散法を持っておくほうが良いですね。
膵臓癌や膵炎
膵臓癌や膵炎になるとインスリンを作り出す機能そのものに影響が表れますので、食事制限や運動、サプリなどの対処療法では治すことはできません。
膵臓癌や膵炎の症状はよく似ているので検査をしなければ判断が難しいところですが、主な症状として「みぞおちや胃の痛み」「背中の痛み」「膨満感」「急激な糖尿病の悪化」「体重減少」「黄疸」が表れるようです。
これらの症状2カ月〜3カ月以上続き、かつ急に高血糖などの糖尿病の症状が現れ悪化した場合は病院で検査を受けられることをおすすめします。
自覚症状を感じるようであれば進行している可能性もあるので警戒が必要です。
妊娠
女性であれば妊娠などのホルモンバランスの乱れによっても血糖値が上がることがあります。
妊娠すると胎盤からインスリンの分泌を抑制するホルモンが分泌されるのでブドウ糖がエネルギーとして細胞に吸収されにくくなってしまいます。
それは赤ちゃんに優先的にエネルギーとなるブドウ糖を供給するために大切な機能なので、この時期に甘いものを食べ過ぎたりすると一時的に血糖値が上昇し糖尿病のような症状が起こってしまうこともあります。
特に35歳以上の高齢妊娠の方や肥満の方、高血圧、家族に糖尿病患者がいる方は注意が必要です。
人間はもともと血糖値が上がりやすい生物です
前の記事でも少し書きましたが、人間は進化の過程で血糖値を上げることに重きを置いている生物です。
それは血糖値が下がることは死につながるからです。
大昔は何日も食べ物を入手できなかったり、食べられても満足な量を得られず飢餓状態になることも多々ありましたので少しの食べ物でもエネルギーを溜めやすい体質に進化しました。
食事ができなければエネルギーが得られず、生命維持ができません。
現代は飽食の時代なので生命活動に異常を来すほどの飢餓は殆どなくなり、狩りをする必要もないので野山を駆け回るような過度なエネルギーもアスリートでもない限り不要になってきました。
その結果、普通に食事をしていても少しくらい運動をしていても十分にエネルギーが十分細胞に吸収されず無駄なブドウ糖が血液中にあふれてしまいます。
一度、糖尿病の予備軍や糖尿病になってしまうと、たとえ投薬や生活習慣改善で回復してもそこから9年くらいはまた糖尿病が悪化するリスクが高く安心できません。
糖尿病はある意味クセになる病気で基本的に完治ができない病気です。
糖尿病になって症状が安定している方も「糖尿病になりやすい体質」が治っているわけではなく、血管へのダメージとか神経へのダメージなど糖尿病の爪痕は確実に残っています。
これらのダメージが再発した時に合併症に移行することもあります。
そして予備軍や本格的に発症してしまった方の治療の最大目的は合併症を起こさないことになるわけです。
なぜ糖尿病になりやすい人となりにくい人がいるのか?
貴方は不思議に思ったことはないでしょうか?
■なぜ同じ肥満でも糖尿病になる人とならない人がいるのか?
■なぜ運動にも食事も気を配っているのに高血圧・高血糖になってしまうのか?
■なぜ大食いの人の中にも肥満や糖尿病にならない人がいるのか?
■家族で同じものを食べているのに自分だけ高血糖になってしまった、何故?
『何で自分だけ!?』
健康診断などで高血糖を指摘された方の中にはこのような疑問を持つ方もいると思います。
そしてそれらの指摘を受けた方の中には食事や運動もするようにしたり血糖値を下げるサプリを飲んだりもした方も多いのではないでしょうか?
それでも思うように血糖値が下がらない、一時期良くなっていたのにまた悪化してきた、この先もっと悪くなってしまうのではないか?
かく言う私もその一人です。
私も会社の健康診断で高血糖と高血圧の糖尿病予備軍の診断を受けました。
糖尿病になりやすい人というのは糖代謝が悪い傾向にあります。
そしてこれが「なぜ糖尿病になりやすい人となりにくい人がいるのか?」の答えとなります。
糖代謝が悪いといくら食事や運動に気を配り、糖質に気を配っても焼け石に水です。
これらの不安を解消するためには「血液サラサラ系のサプリ」「高血圧改善サプリ」「糖質吸収抑制サプリ」だけでは力不足だと言えます。
これらは体質を変えるわけではないので言わば病院で処方されている薬と期待値において大差ありません。
むしろ副作用のリスクはあるにしろ病院で処方される薬のほうが効果的な場合もあります。
血糖値を下げる、さらにその先にある糖尿病を発症しないためには「糖代謝を上げること」「体の免疫力を上げて自己修復機能を高めること」が回復の近道です。
その理由は結局のところ、また不節制をしたり上記のような高血糖を生み出している一原因にだけに有効なサプリ飲んでも一時的な回復は見込めても根本の回復にはならないからです。
一時しのぎで良いという方はどうぞ、その方法を継続されて下さい。
でも血糖値が気になっている方は、糖尿病やそれに付随する合併症の心配をされている方が殆どでしょうから一時しのぎの予防がいかに意味無いかも分かっているものだと思います。
糖尿病は一度発症させてしまうと一生のお付き合いです。
また別記事で初期の糖尿病を放置してしまって人がどうなったの体験談を書いていますので『まだ自覚症状無いし放置で良いか』と思っている方はぜひ読んでみてほしいと思います。
特に際立った不節制をしていないにも関わらず血糖値に異常が現れ糖尿病やその予備軍になってしまっている方は「糖代謝」と「腸内環境」を改善すると、食事制限や運動の効果が生きてくると思います。












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