生活習慣病を進行させる体の酸化
糖尿病や生活習慣病について調べたことがある方は「抗酸化」とか「活性酸素」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。実は生活習慣病の対策において抗酸化は本当に重要な予防対策です。
抗酸化について何となく聞いたことはあるけれど、何だか嘘くさいし実感もないということであまり重要視されていない方がほとんどです。
しかし体の酸化を放置していると老化が早くなり、内臓の健康が損なわれます。どんな生活習慣病のなるのかは食の嗜好、運動の仕方などその人のど生活上のクセ(不健康な習慣)が少しずつ蓄積していくことで決まります。
生活習慣病はこの少しのクセが何年もかけて蓄積していき、自覚症状が出た頃には手遅れになっていく病気です。そんなとき人間の体は血圧が上がる、体型が変わるなど変化をして異常を知らせますが、この段階では特に苦しみも痛みも感じないことが多いので放置してしまいがちです。
規則正しい生活と食事ができれば問題ないのですが、これはかなり難しいのです。毎日3食奥さんが作ったきちんとした食事をされているような方でも完璧とは言えないのです。
例えば普段の食事に使用している野菜ですが1951年と2010年を比較してみると2010年に販売されて野菜は含まれいる栄養素が多いの野菜で約60%〜80%も減少しています。
これを証明するデータとして2017年5月16日に放送された「林修の今でしょ」でも現代人の食事はカロリーは足りていてもビタミンなどの栄養素は不足している栄養失調であると東大ママドクターの伊藤明子先生もお話されています。言わばカロリー過多の栄養失調と言われているわけですね。
このことから見た目、しっかり栄養バランスを考えている献立でも実は足りていないのです。ですので現代人のサプリメントによるビタミンやミネラルなど不足栄養素の補充は正しい行為でありリアルに必要なことと言えます。
むしろ頑なに食事のみ、運動のみで改善を図ろうとするほうが困難で途方もない努力なんですね。
生活習慣病の予防に必要な食品と栄養素
上の記事を踏まえて生活習慣病を予防したいのであれば以下の栄養素を意識して摂取してみて下さい。
マルチビタミン(特にビタミンE)やマルチミネラル
マルチビタミンやマルチミネラルは抗酸化成分として重要な栄養素です。特にビタミンEは体の隅々に栄養素を運ぶ役目をしているため特に重要です。
糖尿病という病気は太り過ぎ、食べ過ぎが原因だと言われていますが必要な栄養素が足りないことでも起こります。この不足病になっている状態で糖質制限や運動など絞る対策を実施しても改善しないことがあります。
人間の体に必要なのは炭水化物・たんぱく質・脂質の3大栄養素なのですがこれらの中に含まれるビタミンやミネラルが足りているかどうかが重要です。
このことからビタミンやミネラルが不足しているといくら糖尿病薬を飲んでいてもカロリーや糖質に気を配った食事療法をしても改善することはなく、その証拠に糖尿病の治療で一番最初に提案されるのは食事療法です。
すなわち食事療法で改善しない場合に限り糖尿病薬を使いましょうとなっているわけです。このことは2型糖尿病薬の使用に関して添付されている文書にも記載されています。
ポリフェノール、カテキン、テアフラビンなど
これらの栄養素も抗酸化対策の栄養素として重要です。ポリフェノール、カテキン、テアフラビンは食事で摂取した油を分解してくれます。
特にテアフラビンは膵臓に作用するので糖尿病予防になります。
DHAやEPA
食生活が乱れいる方、コンビニ弁当や外食が多い方にはぜひ摂取して頂きたいです。
このDHAやEPAはコレステロール値を下げて中性脂肪を減少させてくれます。肥満系の糖尿患者の方や血糖値の高い方には必要な栄養素ですね。
中性脂肪が多いと高脂血症になり、血管に脂質が付着すること動脈硬化や高血圧になりやすいです。
レシチン
レシチンは食事で摂ることが困難な成分なのでサプリメントで摂取しましょう。
レシチンは細胞膜を活性化させて細胞を健康に保つ働きをします。特に嬉しい効果としては血管内に溜まっている悪玉コレステロールを除去して動脈硬化を予防します。
食品では大豆に含まれていますが、必要量を摂取しようと思えばどんぶりに2杯くらい食べなければならず現実的ではありませんのでサプリメントで摂取すると効率的です。
さらにレシチンはビタミンEの吸収を促進する作用をするので、セットで摂取することでビタミンEの効果が飛躍的に上がります。
オメガ3、オメガ9(オーガニック油)
オメガ3は中性脂肪を分解し血液中のコレステロールを下げる効果や抗炎症作用があるのでアレルギーの方にもお勧めの油です。同様にオメガ9は最も酸化しにくい油と言われており抗酸化に優れた油だと言えます。
少し分かりやすくするためにこれらの油を商品名でご紹介するとオメガ9は「キャノーラ油やオリーブ油」、オメガ3は「えごま油、亜麻仁油」などになります。ちなみに私たちになじみが深いべにばな油、コーン油、ごま油、サラダ油はオメガ6に該当します。
普段の食事ではオメガ6とオメガを4:1以上の割合で使用すると良いです。もっと効果的にに摂取したいのであればオメガ9をベースにオメガ6とオメガをちょうど4:1で使用するのが理想的ですね。
また外食が多く意識的にオメガ油を摂りにくいという場合には食後にDHAやEPAを摂取することである程度対策できます。
どんな組み合わせで摂取すれば良いの?
上の記事で生活習慣病の予防に優れている食品と栄養素をご紹介しまいたが、一体自分はどんな組合わせで摂取すれば良いのか迷っている方もいると思います。
そこで、具体的な組み合わせ例をご紹介しますので貴方に合ったものを選んでみて下さい。
生活習慣病を広くカバーしたい
- 酸化予防にマルチビタミン、マルチミネラルをベースに+ポリフェノール、カテキン、テアフラビンをいずれか
- コレステロール対策にDHAとEPA
- 細胞膜を活性化するレシチン
- オメガ油
食事療法で血糖値が下がらない
- マルチビタミン、マルチミネラル
- 黒糖や精製度の低いオーガニックの砂糖
- 難消化性デキストリン(水溶性食物繊維)
血流改善をしたい
- ポリフェノール、カテキン、テアフラビン
- コレステロール対策にDHAとEPA
- 水分補給
高血圧対策をしたい
- マルチビタミン、マルチミネラルをベースに+ポリフェノール、カテキン、テアフラビン
- オメガ油












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