黒烏龍茶 血糖値

さて、今回は「黒烏龍茶 血糖値」とか「烏龍茶 糖質制限」などのキーワードで当サイトを検索して来られた方が複数いましたので、烏龍茶と血糖値に関して記事を書いてみたいと思います。

最近ではトクホなどで糖質制限をウリにしているお茶が色々なメーカーから販売されていますよね？

特に黒烏龍茶はダイエットをされている方にも大変な人気です。

そんな大人気な黒烏龍茶ですが果たして期待するほどの糖質制限効果、とりわけ血糖値を下げる効果があるのでしょうか？

実は京都大学医学研究科の林野泰明准教授らのグループが研究結果を発表しています。

林野教授らは3年〜4年にわたって4975人の男性被験者を以下の3つに分類
・烏龍茶を飲まない人
・1日1杯飲む人
・1日2杯飲む人

すると烏龍茶をたくさん飲む人ほど、早朝空腹時血糖値の上昇が大きいという結果が出ました。

1日2杯飲む人は1日1杯飲む人に比べて1.64倍も糖尿病のリスクが高いという皮肉な結果となっています。

1日1杯飲む人とまったく飲まない人に殆ど差はありませんでした。

ただ1杯当たりどの程度の分量を飲んだのか、どのタイミングで飲んだのかまでは不明でしたので必ずこのような結果になるとは限らないと言えるかもしれません。

逆にサントリーが実施した実験では黒烏龍茶で血糖値が下がったという研究結果がでているようです。

この実験では経口薬を服用しているにも関わらず早朝空腹時血糖値が229±53.9mg/dlという非常に病状の悪い台湾人の患者20人にかなり濃い濃度の烏龍茶を1日1.5リットル飲ませたという極端な実験をしています。

この実験では水だけ飲んだ患者と比較して空腹時血糖値もフルクトサミン値も改善したということです。

サントリーは基本的に1日1回あたり350mlを2回飲むと効果的であると言っていますが、上記の実験を考慮すると商品として販売している黒烏龍茶よりかなり濃いものを約2倍量飲まなければ目立った効果は期待できないとも受け取れます。

結局のところ烏龍茶を飲んだほうが良いのか飲まないほうが良いのかですが、まず最初に考慮しなければいけないのが糖尿病は色々な原因が複雑に絡み合っている病気だということです。

同じ量を飲んだとしても食事内容や食事量、運動量、元々の血糖コントール力などいろんなプラス、マイナス要素がそこに加わります。

ですので、飲んだほうが良い結果を得られる人もいれば、殆ど変わらない人、飲まないほうが良い人など結果に差が出てしまうのは当然なのかもしれません。

上の記事で書きましたがサントリーは1日350mlを2回飲むことを推奨しています。

価格は1本当たりだいたい160円前後、1日分だと320円、1カ月だと3200円です。

こういった健康茶は毎日飲むことが大事なので1日でも飲むのをサボる日があると例え効果を感じられる側の方であっても、期待するほどの効果は得られないかもしれません。

毎日飲む、推奨量飲むことが出来ないのであれば無駄に終わってしまうかも。

だから効果のほどもはっきり言って個人差があるという域を出ませんよということです。

実験結果でも血糖コントロールが良くなったという実験結果もあれば悪くなったという結果もありますので、あえて黒烏龍茶を予防の柱として飲むことは効果的な方法でないと言わざるを得ません。

さらに効果が無いだけならまだしも悪化の可能性もあるものにコストをかけること自体、私自身あまりおすすめ出来ない理由です。

もちろん良くなったという患者さんがいることも事実なので実践されること自体を止めたりはしませんが、お試しになりたい方は推奨されている飲み方や分量を守った上で実験されてみて下さい。

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