血糖コントロールが糖尿病治療の中心

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血糖コントロールは食事療法が基本、糖尿病治療の中心

さて、糖尿病の治療の中心となるのは血糖コントロールです。

血糖コントロールを上手くおこなうために薬物療法と食事療法がよく取り上げられます。

まず薬物療法ですが、飲んでいる間は確かにそれなりの効果を実感できます。

しかし、それのみに頼っていると膵臓が本来するべきインスリン分泌し血糖値を下げるという自然のメカニズムを薬の成分が代行しておこなうことになります。

薬を飲むの止めてしまうと、今まで薬物がやってくれていた血糖値を下げるという負担が一気に膵臓にかかることになります。

今まで働いていなかった膵臓がその時、果たして適量なインスリンを必要な時に分泌できるでしょうか？

答えはＮＯです。

今まで筋トレをしていなかった人に「腕立て100回しろ、でも疲れたって言うなよ！」と言うのと同じです。

短期間でしたら、これでも許容できるのですが10年、20年の長い年月を経ると膵臓に負担をかけてしまい膵臓の正確な働きを狂わせてしまいます。

ですので薬を飲むことになったとしても食事療法と併用し膵臓に負担をかけず、膵臓に元気になってもらいながら本来の働きを続けてもらうことが大切です。

膵臓を元気にする血糖値を下げる食品

血糖値を下げる効果のある食品は以下のような食品が挙げられます。

タマネギ・きのこ・ホウレン草などの緑黄色野菜、オリーブ油、大豆加工品（豆腐・豆乳）、海藻など食物繊維が多い食品が中心となります。

野菜であれば、何を食べてもほぼ外れは無いということですね。

ただし、イモ類やゴボウなどの一部の食品は血糖値を上げてしまいますので食べ過ぎに注意です。

またインスリンの働きを良くする食品もご紹介しおておきます。

基本的にビタミンＢ3やビタミンＢ6を多く含む食品がおすすめです。

具体的にはまぐろやイワシなどの青魚、あさり、ナッツ類です。

ナッツ類は食べ過ぎに注意です。

ちなみですが野菜が苦手だからと言って、野菜ジュースに頼る人も多いのですが血糖値を下げるという効果に関して言えば効果は薄いです。

それどころか飲みすぎると糖分の摂りすぎになることもあるので、あまりおすすめしません。

固形の野菜の食物繊維を摂ることに意味があるので、液体ではあまり意味が無いんですね。

食事療法は家族の協力または自己管理が重要

血糖値を正常に保つために、健康的に血糖コントロールをするために食事療法が大切だとご存じの方も多いかもしれませんが、実際には挫折する人も多いです。

それは実践が非常に面倒くさいからです。

慣れれば楽と言われる方もいますが、実際に献立を考えて料理するのは既婚者の方であれば奥さんであり、独身の方の場合は自分自身です。

作るのが奥さんの場合は
・糖尿病向けの食事を他の家族とは別に用意しなければならない手間
・毎回、食材を吟味し献立を考える手間
・上記2つを実施しない場合、他の家族の協力が必要
　具体的には糖尿病食は成長期の子供にはボリューム不足、料理の手間を省くために同じ献立にする場合は我慢して合わせてもらう必要がある
・糖尿病食と通常食を分ける場合、糖尿病食で我慢している人間がいる前で、献立によっては食べ辛い（気を遣う）メニューもある
・奥さんがいなくなったら誰が管理してくれるの？

自分で作る場合
・お仕事が忙しいなど余暇のあまり取れない人間に糖尿病食のようなバランスのとれた食事を作るのは面倒
・毎日（最低でも週の3分の2以上）やらないと効果が薄いので週に1日、2日程度だと実施しても効果が薄い、他の日で不節制をしていると意味が無い
・そもそも料理が作れない人もいる
・出来あいのおかずだと高くつく

このように食事療法を完璧にこなすには管理してくれる人が居るか、自分で厳しく自己管理できることが必要です。

なにせ食事療法もやめてしまうと意味がなくなってしまうので、ほぼ一生の継続が望ましいからです。

ですので「面倒くさがりな人」「管理してくれる第三者が居ない人」「料理する時間も無いほど忙しい人」は挫折の可能性が高いかなと思ってしまいます。

また食事の時間や回数が不規則な人にも向いていないです。

食事療法は摂取する食品だけでなく、膵臓に負担をかず正しく働いてもらえるように大体決まった時間に朝昼夜3回食べることも重要です。