血糖値の異常が治療開始の合図
血糖値が上がって一番気になるのが糖尿病だと思いますが、その異常に気付くことができた時、そこから予防を開始するかどうかそれが糖尿病を発症してしまうかどうかのターニングポイントです。
糖尿病は初期症状が殆ど無いに等しい上に、たとえ何となく体の不調に気付いていたとしても危機感を感じる辛さではないので9割以上の方が放置を選択します。
さらに発症するまでに長いグレーゾーンがあることも放置を助長します。
初期症状でよく言われるのは、体のだるさや疲れが取れない、手足のしびれ、高血圧など誰にでもある症状が代表的です。
この症状があった人すべてが糖尿病を発症するわけではないし、逆に殆ど自覚症状らしい症状もなかったのに健康診断などである日突然に糖尿病を宣告される人もいます。
血糖値の上昇はその気付きにくい初期症状の中でも最も気付きやすい症状です。
そしてここで糖尿病への不安を感じたりする方も多いのである意味、治療への良いプレッシャーになるんです。
食前の血糖値が110(mg/dl)〜126(mg/dl)、食後血糖値が140(mg/dl)〜200(mg/dl)未満くらいの糖尿病予備軍(境界型糖尿病)であればまだ完治の可能性が十分あります。
この時点で治療を開始するかどうかで5年以内に糖尿病を発症してしまうリスクが大幅ダウンします。
なぜ5年なのかと言うと実は私の父が糖尿病で、確定診断を受けた時には壊疽を起こしているほど重症化していたのですが、その時に医師に「こりゃかなり前から糖尿病を発症していたな」と言われたんです。
具体的には5年ほど前からであろうということでした。
父の5年前と言えば元気に仕事に行っていましたし糖尿病の初期症状で言われるような「取れない疲労感」「頻尿・尿糖」「喉の渇き」などもなくとても元気にしていたと思います。
会社の健康診断で高血圧を指摘されていましたが、そこまで重度でもなかったので投薬で正常値を維持していました。
5年を通して振り返ってみても特別不節制をしていたようにも思いません。
まあこんな感じで軽度の高血圧とかやや高いな程度の高血糖とか糖尿病発症リスクを上げる症状がチリのように積もり積もって、糖尿病を発症してしまうという感じです。
ただ、このようなお話をしてもそこから考えを改めて予防を開始する人はあまりいません。
理由は簡単、人間は自分が実際に痛い目に合わないと考えは変わらないからです。
自分の人生が左右されるような、生命に危機を感じるようなことを実体験しないとダメということなんですね。
しかし、このような考えで放置して糖尿病を発症してしまった方の殆どが「あの時、真剣に予防や治療を考えなかったこと」を後悔されています。
特に守るべき家族を持たれている方や、独身で老後に不安を感じている方の場合は後悔の念がハンパじゃないです。
ぜひ、症状が軽度のうちに予防や治療されることをおすすめします。
私自身が体験して感じた糖尿病の初期症状
さて、糖尿病において何かしらの違和感や異常を感じたているのであれば、それはすでに血糖値に異常が出ている可能性が高い。
糖尿病の初期症状でよく聞かれるのは『慢性的な疲労感・尿糖・のどの渇き・手足のしびれ』などでありますが、これはあくまで一般的にはということなので人によって症状の出方は色々です。
私も糖尿病であり、それなりに自覚症状を感じたこともあります。
そこで、体験者として私自身が感じた糖尿病の初期症状を具体的に書いていこうと思います。
ただ、この症状はあくまで私が感じた初期症状なので、あなたには当てはまらない場合もあることを予めご了承ください。
【リアル体験談】これが本当の糖尿病の初期症状、血糖値異常がなかった人も要警戒
私は時折、下のイラストのように頭のこめかみの周囲とそこから上の辺りが痺れたような、そしてボーっとするような感覚になることがありました。
この症状になったことがない方に感覚的に分かりやすく伝えるなら、二日酔いで眩暈と軽い頭痛を感じていることに加えて横になりたいほどの体のだるさを覚えるという感覚です。
一刻も早く休みたいという気分になります・・・・。
特に食後や糖分を摂ったときにその症状が表れることが多く、酷いと急激な眠気と体のだるさで実際にすぐに横になってしまうくらいです。
さらに、目がシボシボして肩や背中の辺りが張ったような感じで痛くなることが多かったです。
筋肉を酷使したり、それほど疲れるような行動をしたわけでもないのにパンパンになっている感じです。
私の場合はミルクコーヒーやジュースを飲んだ時がいちばん早くこの症状が出ていたように思います。
おそらく水分なので吸収されるのが早いからでしょう。
とにかく眩暈はするし、体がだるくて動くのがものすごく億劫でした。
この症状は数時間から半日もすれば回復することが多いのですが時には数日間はこの眠気を孕んだ疲労感と肩や背中の痛み、そして目や頭がボーっとする感覚が持続することもありました。
この症状を感じるようになった当初は糖尿病とは考えなかったので、なぜそうなるのか不思議に思っていました。
しかも、この段階では日常生活にはさほど影響が無かったこともあり疲れが溜まっているのだろうと放置していました。
そんな原因不明の疲労感や眠気、頭がボーっとして目がシボシボする症状を感じるようになって数年後、会社の健康診断で血糖値と血圧がやや高いということで再検査になってしまい病院で検査を受けたところ初期の糖尿病と診断されました。
尿検査とブドウ糖負荷試験を受けて尿糖は陰性だったのですが食後血糖値が少し高く出ました。
私の場合は食後血糖値がガーンと上がってしまうタイプの糖尿病だったようです。
このタイプの糖尿病は食前の血糖値は正常であることも多いので境界型糖尿病や隠れ糖尿病と言われているようです。
恐ろしいのは、いくら会社などで健康診断を受けたとしてもタイミングによっては異常値が出ないのでずっと放置してしまう点です。
貴方もやっているかもしれませんが健康診断の前にはあえて食事量を減らして行ったり食べないことないですか?
このような誤魔化しをやっていると私のように糖尿病の発見が遅れてしまうことになります。
結局、私が当初に感じていた症状の原因はコレ↓が原因でした
■肩や背中の痛み
血糖値が高いことが続いたため、いつの間にか血流障害を起こしておりゴム肩と言って肩や背中が張ってしまう症状が出ていたみたいです。
■眠気や頭や目のジンジン、ボーっとした感覚、吐き気に似た気持ち悪さと眩暈
インスリンの分泌異常が起こっていて適正量のインスリンの分泌できていなかったために起こった症状です。食後に血糖値が急激に上昇(食後高血糖)、その血糖値を下げようとして適量以上にたくさんのインスリンが分泌されてしまい、その結果、血糖値が急激に下がった(食後低血糖)。そのせいで脳が糖分不足でだるさにも似た頭痛や眩暈を起こし、体がエネルギー不足を起こして眠気や倦怠感を感じていたという感じです。
【リアル体験談2】食後高血糖になって困ったこと
この食後に起こる眩暈にも似た気持ち悪さと体の急激なだるさが起こったとき、私はまだ会社の健康診断でも血糖値の異常を指摘されていませんでした。
すなわち、この食後の眩暈とだるさは尿糖が下りるとか喉が急激に渇くなど糖尿病の初期症状と言われている症状の前にも起こるイエローサインだったというわけです。
この食後高血糖になって何が困ったかというと、仕事が休みの日はしばらく横になっていれば楽になったのですが職場ではそうはいかずずっと眩暈とだるさに耐えなければならなかったことです。
さらに症状が出ている間は集中力や判断力がかなり落ちてしまい、いつもはしないような些細なミスを連発してしまいました。
営業等で車を運転される方は絶対にしないほうが良いです。
交通量が少ない田舎道ならまだしも、車や歩行者が多い街中や大通りで多くの状況判断が必要になる中で判断力が落ちているこの症状はかなり危険です。
私もこの時に実際に車を運転していましたがヤバいと思ったのでコンビニでしばらく休んでました。
もしこの症状になったら水かお茶を飲んで血糖値が落ち着くのを待つことをおすすめします。
初期予防は当たり前だけどコスト安・効果が出やすい・何より楽
あたり前のことなんですが、高血糖にしろ高血圧にしろ症状が軽度のうちのほうが早く回復する可能性が高いし、何より治療が楽でしょ?
重度になれば、定期的に病院に通ってたくさん投薬も受けるでしょうからお金もかかります。
働いていれば有給当とって病院に行ったり休日に病院の待合室で長い時間待ったり面倒で疲れます。
運動療法を試すにしろ、食事療法を試すにしろサプリメントを飲んでみるにしろ効果が出やすいです。
軽度なら治療機関も短くて済みますしストレスの感じ具合も違います。
だったら『やらなきゃ損でしょ?』ってことです。
そして『誰のために健康でありたいの?』『なぜ健康でいなくちゃいけないの?』ってことです。












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